2013年06月29日

日曜クラスのこれまでの作業報告Part1

みなさんこんにちは。
湿気の多い時期ですね。
絵は急激な環境の変化や高温多湿の状態で置いておくと傷んでしまいます。
絵をお持ちの方は注意してくださいね。

それでは、日曜クラスのこれまでの作業を報告します。
長くなりますので、2回に分けて報告します。

◆Aグループ「春照のニコライ堂」
アンモニア1%(inジェル)で水溶性の汚れを除去した後、作品を木枠から外し、表打ちを膠で行いました。
表打ちを貼る際は、絵の上に和紙を乗せて膠を染み込ませるのではなく、先に和紙に膠を染み込ませてから作品の上に置く方法で行いました。先に膠を染み込ませる方が、和紙に均一に接着剤が染み込むため、接着剤の濃さの差が出来にくくなります。注意するのは、和紙に皺が出来ないように置くことです。
DSCN7487.JPG
次にキャンバスが薄くなっている箇所があったため、パッチ当てをしました。
DSCN7608.JPG
続いて作業保護と変形修正のため、仮の木枠に張りつけました。
裏面掃除は金ブラシとビストリで行いました。当初この作品は、裏打ちはせず、みみの延伸と補強を行う予定でしたが、思ったよりキャンバスが弱っていたため、裏打ちすることにしました。裏面に文字が書いてありましたが、減圧時に影響が出ないようにするため、文字が消えないように凹凸を無くし、裏面を全体的にクリーニングしました。絵具層の接着強化のための合成樹脂はplexisolを含浸させました。
DSCN7968.JPG
後日裏打ち用のキャンバスを準備し、温圧で絵具層の固着をするとともに、裏打ちしたところまで作業しています。

◆Cグループ「裸婦」
大きい作品のため、裏面掃除に時間がかかりました。
DSCN7411.JPG
Sfibramentoを2回行った後、ガッンタッカーで裏打ち用の布を張り直し、牛+兎の膠(1:10)を塗布しました。
DSCN7479.JPG
裏面掃除後に、接着剤であるplexisolを裏面から染み込ませました。(日を置いて2回)
絵具層の固着強化は温圧で行いました。裏打ちはパスタで行いました。
表打ちをお湯で剥がし、クリーニングを行い、部分的に剥落した箇所を膠で接着しました。この作品は下に別の絵が描かれていると推測され、層間剥離により、絵具層が上手く固着できなかった箇所があったと思われます。
DSCN7850.JPG
最後に作品を木枠に張り付け、3月中旬に作業が終了しました。


posted by スタッフA at 17:37| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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