2013年06月29日

日曜クラスのこれまでの作業報告Part2

続いてBグループの作業報告です。

◆Bグループ「並ぶ三頭」
年明けから新しい作品に入りました。
始めに状態調査と溶剤テストを行い、修復計画を立てました。絵具層の剥落があったため、最初に膠で剥離止めを行いました。
DSCN7435.JPG
一通り剥離止めを終わらせた後、水溶性の汚れを除去しました。
作品を木枠から外し、みみを伸ばしました。みみの部分が短いことと、かなり作品が傷んでおり剥落が多い作品のため、直接振動を与えないように、仮板に張り付ける前に、膠テープをみみに付け、その部分にガンタッカーを打ち付けました。
DSCN7864.JPG
表打ちは生麩糊で行いました。大きい作品だったため、和紙の配置に苦労しました。また、絵具層に凹凸があるため、部分的に表打ちの補強も行いました。
キャンバスに大きな裂け目があったため、パッチ当てを行いました。続いて作業保護と変形修正のため、仮の木枠に作品を張りつけました。
裏面掃除は金ブラシ、ビストリ、固めの筆を用いて作業しました。裏面には文字が書かれていたため、文字の周りを注意しながらビストリで掃除しました。
DSCN8416.JPG
DSCN8417.JPG
絵具層の固着強化のための合成樹脂はbevaを含浸させました。
温圧で絵具層を固着しました。
表打ちを除去した後、みみの延伸と補強のため、stripliningを施しました。この作品は裏打ちまでは不要でしたが、大きな裂け目があったので、用心のため木枠に作品を張る前に、薄手のポリエステル布でloosliningを行いました。
DSCN9040.JPG
Loosliningは裏打ちの一種ですが、作品に直接裏打ち布を貼らない方法で、キャンバスの保護をします。ポリエステル布を使う理由は、湿気による伸び縮みの動きがないためです。但し、布があまり伸びないため、木枠に均等に張り付けるのは少しテクニックを要します。
最後に作品を木枠に張り付け、今月作業が終了しました。
DSCN9072.JPG

土曜日クラス、日曜日クラスともにまた新しい作品に入っていますので、その模様も報告していきます。
それではみなさま、よい週末を。


posted by スタッフA at 17:51| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。